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当サイトのコンセプト「私と世界をつなぐ冒険」とは

初めまして、宇樹義子(そらき・よしこ)と申します。発達障害と複雑性PTSDを抱えています。

私は、物心ついたときからずっと、孤立感を抱えて生きてきました。私はたったひとり。ひとりでこの世に投げ込まれた異質で醜い存在で、私と世界、私と人々の間には透明な壁のような隔たりがある…… そんなふうに感じてきたのです。

こうした感覚は実はまったくおかしなものではない、小さな頃からのトラウマ(心的外傷、心の傷)を抱えた人によくあるものだ。 ――そんな事実を知ったのは、40歳になったここ1年ほどのものです。

私はここ5年ほど、自分の生きづらさをどうにかするために必死にトラウマ治療を受け、トラウマについて学んできました。トラウマについて学ぶほどに、「人間とはどこまでも相互交流的で、他者との豊かなつながりの中でのみ生きられる存在なのだ」と強く感じるばかりです。

発達障害者、特にASD(自閉スペクトラム症)の人は孤独が好きだとか、人との交流を必要としないとか言われることもあります。しかし、実際には違う、と私は感じています。

自閉傾向のある人も、他者とのつながり・交流なしには生きていけません。ただ、自閉傾向があると、他者とつながることにおいて「苦手を抱える」場合が多い。それで、まるで人嫌いのように見えるだけなのです。「苦手」と「必要でない」は同じではありません。少なくとも私自身は、人とのつながりにおいて生きていきたいという切望を持って生きています。

私の書き手としての活動、またトラウマ性疾患当事者としての生活は全体として、「私と世界」を隔てる壁を砕き、世界と仲間どうしとなるための試みです。

皮の服と棍棒、「私にはできるはずだ」という震える心。それだけをともに世界へと旅立つ、RPGの「勇者」。私はそうした存在に自分をなぞらえながら、中年以降の人生の旅を歩みたいと思っています。

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